タイピングスピード

私はタイピングが速い。
タイピング速度を測るサービスで計測すると、「周りに敵無し」くらいのレベルが出る。
まあ当然上には上がいて、自分の倍以上の速さでタイプすることができる者はいるが、客観的に見て学校や職場などの集団の中ではトップレベルの速さだろう。

別に速さを自慢したいとかそんな気はさらさらない。
ただ、自分のタイピングのスピードの上昇に驚くことが最近あったから、それを話したくなったのだ。

私がパソコンを触り始めたのは中学2年の頃だった。
周りでパソコンをやっているのはいわゆる「オタク」と言われる人達しかいなかった。
インターネットを始めたのもその頃だった。

人より早く始めるということは、それだけスキルも周りより早く身に付くということだ。
タイピングに限っても当時から自分より速い人間は、そのオタクの友達くらいだった。

なかなか速いなと自分でも思うレベル。
ただ、もっと速く打てる人もいるのになという気持ちもあった。

結局大学生になり、卒業しても、少しのスピードアップはあっただろうが、そこまでの変化はなかった。
依然としてクラスで2番、3番くらいのレベルだったが。

それが最近突然速くなったのだ。
自分でその変化に驚くくらいである。
動かす手の動きや、画面に文字がタイプされていくスピードの速さに快感を覚える程に。

なんだこれは、と思ったが、ある先生が言っていたことばを思い出した。
「質は量に転換する」
それはデザインの先生で、若い頃にデッサンを数千枚描いたという。

描き続ける中で突然視界が開けたような、一気に自分の能力の向上に気付く時が来ると。
残念ながら、私にとって大事なデッサンではなかったが、タイピングでそれを味わうことができた。

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