量は質に

今までの人生で幾度か経験したのだが、「量は質に変換される」のだ。
これは経験というより「体験」と言った方がいいだろう。
自分の想像を超えた現象が自分の身体に起こるのだ。
これは本当におもしろい。

最初に書いたが、おじさんになろうとしている私は人生で何度かその経験、もとい体験がある。
1つはタイピングだ。
元々速かったタイピングのスピードが、ある時一気に急上昇した感覚に襲われたのだ。
感覚だけでなく実際のスピードが上がったことは、その後のタイピングテストによって証明された。

もう1つ挙げれば、勉強である。
寝ている時以外、お風呂もご飯もトイレの時間も勉強しながらだった。
そんな日々を1年以上に渡って続けていると、ふと頭の中で何かが繋がっていくような感覚を得たのだ。

真理がわかったような気がした。
すぐに受験勉強仲間にそのことを話した。
その友達は、私より勉強ができ、現在医者として働いている。
彼は既にその感覚を味わっていたという。

なんだろうか、これは。
落ち着いて考えるとその時に突然何かが起こったというわけではないだろうと予想される。

身体や頭の中で、毎日行っていることのレベルが、本当に少しずつ上がってくる。
毎日のレベルの上昇は気付けるくらいの幅はないが、その積み重ねがある域まで達した時にハッと自分自身の変化に気付く、そんな状況なのではないだろうか。

それに加えて、パズルを組み立てている終盤、残り少ないピースと空き場所によって一気に手が進むのと同じようなことが身体の動きや頭の中で起こっているのではないか。
全てが合致して行く感覚だった。

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