人生に知識はいらない

私は知識は必要ないと思って生きている。
言い過ぎではあるが、これを人生の指針の1つとして定めていることは嘘ではない。
私は物理学者アインシュタインを尊敬している。
彼は当時、人が思いも寄らないようなことを論文としていくつも発表している。

彼に憧れ、私も物理を学ぼうと思った。
彼のように生きたいと思った。

もちろん、生きて行くのに知識はいる。
知識のない人間なんていない。

だけど、特に情報化された現代では知識を振りかざし、知識こそ正義というような空気感がところどころで見受けられるのが嫌だった。
それに反発したい気持ちもあっただろうし、そんな人間よりもいいアイデアを思いつけるし、いい仕事ができる自信もあった。
大好きなアインシュタインも不要な知識を身につけることで新しい発想ができなくなるということを言っていた。
「知識は図書館にある」という格好いい言い方をしていたと思う。

私はその考え方に従うことにした。
それまでは、周囲の人間に知識レベルでも負けたことはなかったし、色んなことを知ろうとする気持ちは人一倍強かった。
物理を志す人間というは概してそういうものである。

しかし、その生活を、生き方を捨てることにした。
自分の人生を使って、新しい生き方を実践する覚悟をした。

大学卒業間近に友人と話し込み、「自分はその生き方でこれから社会に出る。お前は知識を集めて解答を見つけ出す生き方をして仕事をする。どっちが正しいか楽しみに生きよう」と決意した。

その後数年経った。
今のところ、私はまだ自分の発想を仕事レベルで活かしきれていない。
これからどうなるか楽しみである。

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