情熱野郎

かなり苦手だなぁって思っていた上司から食事に誘われて行ってきた。
「情熱」って言葉を常に頭上に掲げてる様な人で入社した頃から苦手だったんだけど、誘われたら断れないし大人の階段登るってこういう事だよなぁって思いながら渋々お供した。

同僚も何人か誘われてるんだろうなぁって思ってたけど、どうやら誘われたのは俺一人。って解った時の俺の心の声(なんだかんだ理由つけて断りゃよかったよぉ)だったけど口から出た言葉は「自分一人だけなんですね。光栄です」だった。
大人の階段登りまくってるなぁって思いながらお店到着。
上司という立場の人と二人っきりで食事なんて考えてみれば初めてだなぁって思って急に緊張した時、その上司が「今給料発生してないんだから普段通りで良いんだぞ」って言ってくれた。
多分、俺が緊張したの感じとってくれたんだろうけど、そんな事言われてもやっぱり緊張するもんです。
高そうなお店で注文の仕方もよくわからないなぁって思っていると上司が「嫌いなものとかアレルギーはないか?」って聞いてくれて注文してくれて本当に気が利く人だなぁって思いながら恥ずかしくなった。
「なんかすみません」と言うと「俺の事苦手なんだろう?」って言われて図星過ぎたけど慌てて否定したら、上司は大爆笑して自分の事を色々話してくれた。
上司も入社した時は俺みたいな感じで今の自分の様な人間が苦手だったらしい。
でも仕事をやっていく中でいろんな人と出会って人生観が変わったらしく俺に期待してくれているらしい。
今まで上司の事を情熱野郎って心の中で思ってたけど、意外とその上司の情熱の温度が心地良い事に気付いてしまった。
今まで散々大人の階段登ってるって思ってたけど、まだ1段も上に進めてなかったんだなぁって事が解った。
俺のこれからの生き方が変わるんじゃないかなぁって思った進歩ある1日だった。

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